今回紹介する本は、「定年後の日本人は世界一の楽園を生きる(佐藤 優 著 飛鳥新社)」です。
本書は、以下の構成になっています。
- 定年後のマインド「リセット」
- 定年後のおカネ
- 定年後の勉強
- 定年後の仕事
- 定年後の交友関係
- 定年後の隠れ家
- 定年後の家族関係
- 定年後の恋愛・趣味・健康
1.定年後のマインド「リセット」
『定年後のマインド「リセット」』では、主に以下のことが述べられています。
- リセットは捨てること。これまで自分が積み上げてきたことを一旦白紙に戻す。
- まず定年になったら、自分の「したいこと」「やるべきこと」をそれぞれ5つずつリストアップしてみる。そこで重複しているのが、あなたにとって最も優先順位の高い項目。
- まずは、ビジネスパーソン時代の心をリセットすること。新たな価値観と視点を掴んで初めて、人生のゴールに向けて再スタートが切れる。
再スタートといっても、未知なる世界に飛び出していくような華々しいものではない。 - 定年後は、仕事のために投入していたエネルギーや時間を、プライベートな人間関係やあるいは個人的に興味のある趣味や勉強へと移行させていく。
- やったことは、たとえ失敗しても20年後には笑い話にできる。しかしやらないことは20年後には後悔するだけだ。
2.定年後のおカネ
「定年後のおカネ」では、主に以下のことが述べられています。
- 退職金という大金を手にしても、定年後の投資や企業はダメ、成功率はほぼゼロと考えるべき。
- 最強の投資先は、自分の健康と家族。
- 年1回人間ドッグを受けることをすすめる
健康で生きる自分をいかに保つか、そのための投資を最優先で考えるべき。 - 家族との「楽しい体験」や「思い出づくり」に投資することは、金融投資などよりもずっと大切な「投資活動」。それによって家族の絆が強くなれば、定年後の生活はずっと豊かさを増す。
- 「生活保守主義」(お金を使わずに倹約に努める生活)を徹底しながら守りを固め、その中で新しい生活の仕方や人間関係を模索する。
- 年1回人間ドッグを受けることをすすめる
3.定年後の勉強
「定年後の勉強」では、主に以下のことが述べられています。
- 読書の習慣がある人とない人では、人生の充実度に差が生じる。そこには二つの理由がある。
- 読書が情報を得るために最も安価で確実な手段である。
- 読書によって、多くの人生を経験することができる。他人の成功だけでなく、失敗も学ぶことができる。
- 年代に関わらず、学習意欲を持ち、学び続けることは、その人の人生を豊かにする。
4.定年後の仕事
「定年後の仕事」では、主に以下のことが述べられています。
- リモートによる仕事は、定年後の人たちにとって、とても強い武器になる。
- プライベートを優先して、余裕のある時間で仕事をする。
- 定年後は、それまで広げた人脈の「選択と集中」がテーマになる。
- 定年後の仕事はバラエティに富んでおり、趣味や嗜好、あるいは勤務地の近さで選ぶことができる。定年後の人たちのアドバンテージ。
- 定年後の仕事はせず、そして常に力をセーブしながら行うべき。
- 定年後は、ストレスの低い仕事を選ぶべき。
5.定年後の交友関係
「定年後の交友関係」では、主に以下のことが述べられています。
- 定年後の人生においてストレスなく生きていくには、自分の居場所を確保することが必要。
それまで仕事に注ぎ込んできたエネルギーを、定年後は本当に信頼できる友人に向ける。 - 定年後はビジネスを行なっている人の場合でも、「嫌な人」と付き合う必要などない。
相性が合わないと感じる人はとの接触は、ストレスを増やすだけ。1回会って「感じ悪いな」と思った人に対しては、二度目のセッションは断るべき。 - 定年後は、ビジネスパーソン時代の交友関係の中から「選択と集中」で人脈を絞り込むことも重要。そして反りの合わない人との関係は、絶対にオミットすること。
- 一度会ってみて、「この人は自分と合わないなあ」と感じたら、もう二度と会わない。
- 「孤独は人を賢者にする」。偉大な思想や哲学、文学や芸術のひらめきは、孤独な思索、たった一人の時間の中から生まれた。
気の置けない友人たちを数人得て、なるべく孤独な時間を持つことが、定年後の人たちの理想像かもしれない。
6.定年後の隠れ家
「定年後の隠れ家」では、主に以下のことが述べられています。
- 定年後も良好な夫婦関係を保つには、家庭から離れた自分だけの時間と空間を確保することがポイントとなる.いわば「隠れ家」を作る。
7.定年後の家族関係
「定年後の家族関係」では、主に以下のことが述べられています。
- 仕事に限定して家族だけを守る。家族の関係を大事にする。
- 親の介護はアウトソーシングする。
- 地元の「地域包括支援センター」の連絡先を調べ、電話する。要介護にならないために早い段階で対処するという予防の役割も担っているので、介護そのものを遠ざけることもできる。
公的保険や公的サービスをどこまで受けることができるか、その範囲と内容をしっかり把握しておく。できるだけ公的扶助を利用することで、経済的な負担はもとより、肉体的な負担や精神的負担も軽くすることができる。 - 利害関係を超えたところにある人間関係こそが、定年後の人生を豊かにする。
8.定年後の恋愛・趣味・健康
「定年後の恋愛・趣味・健康」では、主に以下のことが述べられています。
- 定年後の結婚は、慎重にやななけば、夫婦関係も親子関係も崩壊してしまい、老後の人生が台無しになることすらある。
- 健康については、平均寿命ではなく「平均余命」が大切。
60歳までの平均余命は、女性が28.91歳、男性が23.68歳となっており、定年後も25年近くは生きることを前提にして考える必要がある。 - 平均余命よりも「健康寿命」が重要。健康寿命とは、介護や支援などを必要とぜず、自立した生活を送れる期間のこと。
- 健康寿命は女性75.45歳、男性72.57歳(2022年)
- 平均寿命と比較すると、女性がその差11.63年、男性8.49年(2022年)で、健康寿命を超えてからの約10年何らかの支援や介護が必要となる。
- 健康状態を勘案して、自分がいつまで働けるか、いつから介護が必要になるかを想定しておく。
- 自分の死から逆算して、おカネをどうやりくりするかを考えておく、総資産リスト、資産の「見える化」を行う。仕事や年金の収入もしっかり把握しておく。
最後に
日本の制度、医療は恵まれているものもあるので、有効に使うと世界の楽園を謳歌できるとも書かれていました。
定年後はまず健康が何よりも大事で、いかに健康寿命を伸ばすかが、定年後を謳歌できるキーポイントになると感じました。そのためには、今からの生活も重要になってくると思います。
人間関係、仕事もストレスのない定年後を送りたいと強く感じました。

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