今回紹介する本は、「資格が教えてくれたこと 400の資格をもつ社労士がみつけた学び方・選び方(林 雄次 著 日本法令)」です。
本書は、以下の4部構成になっています。
- 資格を学ぶ前に
- 資格の学習&取得術
- 資格を仕事にする
- 僧侶資格からの学び
1.資格を学ぶ前に
「資格を学ぶ前に」では、主に以下のことが述べられています。
- 著者の考える資格取得を目指す最大の理由は、「資格は第三者認証だから」。
- 資格は一定の知識レベル等を認証する仕組み自体がモチベーションを上げてくれる。
- 若者の資格取得の大きな理由・動機づけとして「知的好奇心を満たしてくれる」。
- 資格勉強に取り組む理由を意識する(自分の軸を持つ)ことが勉強の意欲につながる。
- 「オンリーワンの存在」になること、士業の業界においてもオンリーワンの存在となり、同業他社と被らず自分らしいフィールドで仕事をしていくために、資格のかけ合わせは大事。
価格競争に巻き込まれにくくなるというメリットもある。
ある程度の金額を設定したほうが、成果を期待してもらえることがある。 - 自分の「強み」を人に聞いて、「自分の強み」を把握する。
- 「好きなこと」を掘り下げてみる。
- 「出過ぎた杭」を目指す。
- 出る杭の段階 その1
周囲と違うことをしていると、まず懐疑的な見方をされるが、「出る杭は打たれる」のはこの段階。 - 出る杭の段階 その2
違いがたしかにあるものとして認識され、もはや打たれることのない「差」、違うもの(差異)となった段階。
自身の取組みが一定の成果を出すと、この段階に進む。 - 出る杭の段階 その3
違いが一層大きくなれば、同じ地平にあっても全く違うもの。比較対象ではない「驚き」になる。コツコツ頑張って、自分なりの成果を大きく育ち、そう簡単に真似ができなくなれば、この段階。 - 出る杭の段階 その4
いわゆる「神ってる」「コワい」という段階。
もはや同じ地平にない違う次元にいるようなイメージであり、大物の存在、界隈の対象。
出る杭で言えば、もう上が見えないくらいの長さの杭。
- 出る杭の段階 その1
- 幅広くインプットする。
- 幅広くなんでもインプットする。
どんなことでも「必要になるかもしれない」という態度で学ぶことが大切。 - インプットにコスパは求めない。広くインプットすることが重要。
- 幅広くなんでもインプットする。
- たまたま出会った人が重要な仕事の依頼主になることもあるので、名刺や資料など、営業ツールは常に持ち歩くことがおすすめ。
- 先の目標を早めに立てるメリットは2つ
- 次の目標に早く取り組もうと思い、今の目標に対し一生懸命取り組める(意欲)
- 今の目標を終えた後の燃え尽き防止&インターバルの最小化(効率)
- 関連資格をまとめて取る。
- 変わった資格で特徴を出す。
- 資格の「足し算」で組み合わせる(ダブルライセンス)
自分の店のとなりにもう1件新しい店を持つような形。 - 資格を「掛け算」で組み合わせる。新しい形態・価値を作る。
経験を活かすことでも、オリジナルの組み合わせになる。 - 資格を「割り算」で組み合わせる。専門性を高めて絞り込んだ中で優位性を築くというもの。
- 足し算は複数店舗、掛け算は新業態、割り算は専門店。
例:社労士+年金アドバイザー:年金に特化した社労士 - 資格の探し方
- 資格情報サイト(日本の資格・検定)
- 試験実施サイト(CBTS)
- 各試験の公式サイト
- インターネット検索
- SNS
- ネガティブサーチをする。
資格の名前に「意味ない」「欠点」「デメリット」といったワードを追加して検索する。
「取ってはいいけど、活かせなかった」といった感想が表示される。
2.資格の学習&取得術
「資格の学習&取得術」では、主に以下のことが述べられています。
- 時間がないときは、まず何かをやめる行動から始める。
時間は24時間しかない。
生産性を向上させるには、なによりもまず「やらなくていいこと」を捨てることが肝心。 - 朝、勉強時間を確保する。
クリエイティブな仕事も午前中にする。 - 3日ひとまとめ法(3日ひとまとめにして考える)
- 効果
- その日の予定や作業に集中でき、効率が上がる
- 早めにリマインドするので、当日のドタキャンが減る。
- 翌日以降に作業を伸ばす場合も、予定が把握できているのでスムーズ
- 効果
- 資格取得を周囲に知ってもらう。
- 有資格者である事実を認知してもらった後は、できるだけ具体的に伝える。
資格の名前でピンとこなくても、提案できる内容を具体的に話す。 - 資格はあくまでプラスアルファの要素。
- 資格にプラスして「何ができるか」を自問自答する。
- 開業もやるもやらないも自分次第。あきらめずに続けること。
- 資格の取得後は、しっかり維持・管理する必要あり。
3.資格を仕事にする
「資格を仕事にする」では、主に以下のことが述べられています。
- 種まきを続ける。
- 種まき活動の具体例
- SNS・ブログの発信
- リアル対面する
- 執筆・講演活動
- 種まき活動の具体例
- 名刺を工夫する。
- 交流会や士業の会に参加する。
人と交流する時間は、資格勉強の時間と同様、自分の将来のためになる時間。 - 時間をつくるためには、何かを「やらない」という決断をしなければならない。
「やること」と「やらなくていいこと」の判断基準は、自分の時間単価を基準とした判断。
目標年収から、年間の稼働日数、時間から1時間当たりの単価を算出し、報酬と単価を比較して判断する。- 外注する
他社に依頼してしまった方がコスパが良いものは、外注するのも手。
(人脈のあることろに依頼する)- 例
- 時間単価を大きく下げる仕事
- どう工夫してもコストにしかならない仕事
(報酬にも利益にもならない仕事) - スポットで再現性がない仕事
- 例
- 外注する
- 依頼を断る基準を持つ
基準は以下の3つ- 価格だけを依頼先選びの指標としている企業
- 自社や自分のブランディングに悪影響を及ぼす恐れのある仕事
コンプライアンスの意識の低い企業、口コミで評判の悪い企業の仕事は断る。 - 時間単価だけでなく、拘束時間など条件面の折り合いがつかない依頼
- 値下げを求めれれたら提供するサービスを減らす
- 代替案を用意・提供する
- 値段に見合う仕事量のみ引き受ける
- 価格は現状維持で、追加サービスを付ける
(最初の3ヶ月だけ追加サービスを提供する)
- Googleアラートで情報収集する(キーワード登録する)
- 社労士関係では、「補助金」、「助成金」等
- 資格関係では、今後受験しようと思っている資格名
- 人前で名話すときは3つの目線を持つ
- 自分の目線
- 相手の目線
- 話している自分を客観的に見ている自分の目線
- セミナー資料では、次につながる要素を盛り込む。
- 分量を多めに入れる
詳しく触れられない部分が残っていた方が、参加者や関係者に気になる内容が見つかる可能性が出てくる。 - 他のテーマもおまけで入れる
関連する他のテーマも参考として、資料の後半に入れておく。
おまけが効きたい場合は、そのテーマで次回開催されることもある。 - 最後に広告を入れる
可能であれば、自事務所のサービスや告知を入れる。
- 分量を多めに入れる
- 文章を書くときは、想定読者の姿を思い浮かべる。
- 一度作成したコンテンツは上手に使いまわす。
- 大きいものから順にのパターン
- 長時間のセミナー資料を作成
- セミナーを録画して動画コンテンツとする
- 資料を抜粋して提案書とする。
- さらに抜粋した「チラ見せ」内容をSNSに投稿する。
- 小さいものから順にのパターン
- SNS投稿(題材収集を兼ねる)
- 提案書など短めの資料作成
- 内容を厚くしてセミナーコンテンツにする
- 大きいものから順にのパターン
4.僧侶資格からの学び
「僧侶資格からの学び」では、主に以下のことが述べられています。
- 著者の僧侶の資格から学んだ、仏教に関することが述べられている。
最後に
著者は400を超える資格を取得され、実際に多くの資格を活かした仕事をされてれおられます。
私も現在さまざまな資格取得にチャレンジ中ですが、今後の資格取得後の方向性について、何らかの気づきが得られるのではないかと思い、本書を手に取ってみました。
複数の資格を取得するメリットや資格の活かし方について、参考になりました。

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