今回紹介する本は、「ゼロ活~お金を使い切り豊かに生きる!~(井戸 美枝 著 扶桑社)」です。
本書は、以下の構成になっています。
- 2つの事例
- お金を使い切る幸せとは?
- 自分の好きを見つける旅
- “やりたいこと”を働く自由に
- 「あといくら」「あとどれだけ」−人生の残高を見直そう
- 暮らしを軽くして“本当に大切なこと“だけにお金を注ぐ
- 「ゼロ活」とは自分の持つお金を使い切り、資産「ゼロ」の状態で天寿を全うする活動。
- 単にお金を使うだけでなく、悔いのない人生を謳歌するためにお金を使うことを目指すのがゼロ活の本旨。
- ゼロ活の具体的な展開。
- 人生後半をいかに生きるかの大方針を自分なりに決め、実践する。
- 自立を果たすこと。
- 50歳から老いを迎えるまでに、やりたいことをやり尽くし、悔いのない人生を満喫する。
- 75歳以上では、年金収入内で生活し、お金に煩わされない。
- その結果、死亡時点でお金はほとんど残らなくても気にしない。
- できれば、死に至る老いの期間をこころ穏やかに豊かに暮らす、その術を身につける。
- 以上のことに焦点を当てた人生設計を自分で描き、実践していくことが「ゼロ活」。
2つの事例
「2つの事例」では、主に以下のことが述べられています。
- 江戸時代の神沢杜口の事例について
- 現在進行形中のA氏(73歳)の事例について
- 上記2つの事例により
- 1つ目のポイントは、「ゼロ活の実践は早いほどよい」。
- ゼロ活を1日でも早く実践するほど、穏やかな心で過ごせる人生の日数がそれだけ長くなる。
- 2つ目のポイントは、「お金に裏打ちされた家計収支計算」
- 貯蓄の実現性と的確な金融資産管理。
- 1つ目のポイントは、「ゼロ活の実践は早いほどよい」。
お金を使い切る幸せとは?
「お金を使い切る幸せとは?」では、主に以下のことが述べられています。
- 必要以上にお金を抱えこまずに、そのお金で人生を楽しむことに目を向けることをより意識する。
- 自分の未来について簡単に計算してみて、「これくらいあれば大丈夫かな」とか「少し働いてみようかな」といったイメージが持てれば、安心感が生まれて残りの人生を前向きに楽しめるようになる。
- 老後や最期のときを想定し、どのようなお金の使い方をすれば良いかを逆算してシミュレーションする。
人生の時間軸を逆にたどり、必要なお金を計算することで、これまで見えていなかったものが見えるかもしれない。 - 目の前の不安や目先のことだけにとらわれず、具体的なシミュレーションをして老後を楽しく過ごしていく。
- 「自分がどのようなお金の使い方をすれば満足できるか」を理解する。
- 自分だけの「心地いいお金の使い方」を発見することで、より満足度の高い人生を送ることができる。
- 自分の残りのおおよその寿命に対して、お金がいつまで続くかをしっかりと逆算して資産を管理すること。
- 年齢が上がると、移動を楽にする(ビジネスクラス)等、快適なツアーに参加すると費用がかさむことがあるので、どうしても達成したい夢を先送りしたりすればするほどに、かかる費用も大きくなる。まだ先に経験しておいた方が経験値も上がるし、その思い出を長く楽しめる利点もある。
歳を取ってから「あの時やっておいた方がよかった・・・」など、後悔することがないように、身体も心も自由に動ける今こそ思い切り自分らしく人生を楽しむ。 - 50代に差し掛かったら「嫌なことは無理にしない」「積極的に楽しいことをする」という意識を持つ。
- 「自分の身の丈に合った生活を見つけられるか」が、老後のお金の失敗と成功を分ける大きな境目。
自分の好きを見つける旅
「自分の好きを見つける旅」では、主に以下のことが述べられています。
- 人生を豊かにするために大切なのは、やってみたいと思ったことを「まだ早い」「そのうち」と先送りしないこと。経験という投資は、早く始めれば始めるほど、後々に大きなリターンをもたらしてくれる。
- 歳を重ねるとひとりで楽しめる時間を自ら積極的に作っていくことが大切になる。
- 遺産の分け方についてはあらかじめ子供や家族と話し合い、意向を明確に伝えておくことがトラブルを防ぐポイント。
- 子供が若いうちにお金には、年齢を重ねてからのお金よりも何十倍も特別な価値がある。だからこそこの価値が損なわれないうちに子供へ資産を渡す。
“やりたいこと”を働く自由に
「“やりたいこと”を働く自由に」では、主に以下のことが述べられています。
- 50代以降の働き方としては、3つ目の「生きがいとしての仕事」を意識する。
- 「生きがいとしての仕事」とは、誰かのためになっているという実感がある仕事。
時間を忘れて楽しめる仕事、自分の特技を発揮できる仕事のこと。 - 生活のためにフルタイムで働くと、せっかくの人生の貴重な時間を仕事をするだけで終わらせてしまう。
50代以降はお金を得るという目的が二の次になるほど楽しめる仕事を探してみるものいいのでは。 - 自分の体力や気力に合った働き方を見つけられれば、結果的にも経済的にも充実した生活を送ることができる。
仕事はお金をもらえる、健康にも良いという一石二鳥。 - 50代以降のおすすめは「次世代のために自分は何ができるか」という視点を持つこと。仕事で長年培ってきた自分の持っている経験や知識を次の世代に役立ててもらう。
- 50代以降は「自分の余暇のために働く」という視点を持つのもいい。
「自分の余暇のため」とは、稼いだお金を生活費に使うのではなく、人生に潤いや楽しさを加えるために使うという意味。 - 60代以降は「自分が楽しむために働く」というスタイルを意識して、充実した人生を過ごす。
- 50代以降の働き方は、生活費を稼ぐための「ライスワーク」から、自分の人生を豊かにする「ライフワーク」に変えていく絶好のチャンス。
- 50代からの働き方において、もうひとつ大切にしたいのは「人との出会い」を楽しむこと。
- 好きな人と楽しく働くことは、自分が社会とのつながりを続ける重要なポイント。
これこそが、人生後半の仕事選びにおける最も大切なポイント。
「あといくら」「あとどれだけ」−人生の残高を見直そう
『「あといくら」「あとどれだけ」−人生の残高を見直そう』では、主に以下のことが述べられています。
- ゼロ活をするうえで欠かせないのが、「自分の老後のシミュレーション」。
- 今後の必要資金を考える上で大切にしたいのは、「ストック(貯蓄)」よりも、「フロー(収入と支出)」。
毎月入ってくる金額を知り、その範囲内で生活する意識を持つ。 - 一時的な大きな出費はストックから確保し、基本的には毎月定期的に入ってくる収入の範囲内で暮らす。
- 歳を重ねるにつれ使うお金は減る傾向にある。老後を気にしすぎて、未来を楽しめたお金を存分に使いきれないのはもったいない。
「今」を精いっぱい楽しむための「お金」の価値よりも、「時間」の価値を優先することを意識する。 - 生活費の「PL表(損失計算書)」を作成する。
- 家電の買替、車にかかる費用(保険、税金)、固定資産税、冠婚葬祭、医療費、介護費は貯蓄などのストックから別途確保する。
- 定年後の生活設計を考えるとき、「医療費」は準備しておきたい。
70代、80代と年齢を重ねるにつれ、医療機関にかかる機会は増える。
暮らしを軽くして“本当に大切なこと“だけにお金を注ぐ
「暮らしを軽くして“本当に大切なこと“だけにお金を注ぐ」では、主に以下のことが述べられています。
- 50代からの自分の人生にとって、より大事なものにお金を使う姿勢が大事。
そのうえで避けて通れないのが「どこにお金を使い、どこに使わないのか」を明確にする。 - 50代を過ぎたら暮らしのダウンサイジングを考える。
生活費や支出を見直し、全体的に生活水準を適切に縮小、再設計する。
収入に見合った生活を送り、ムダを省き、経済的に持続可能なライフスタイルに切り替える。 - ダウンサイジングでは生活を快適に楽しむために、ムダな出費を減らして必要なところにしっかりとお金をかける流れをつくるというポジティブな作業。
- ダウンサイジングで最も考えたいのが「固定費」の見直し。
保険の見直しも必要。
最後に
「ゼロ活」というタイトルに興味があり、読んでみました。
もう少しゼロ活の具体例(参考例)が書かれていると、ゼロ活のイメージができて良かったと思います。
老後を逆算してシミュレーションする話も具体的な例を示してもらえるとわかりやすかったと思います。
ただ、今後ダウンサイジングを考えることは必要だと思いましたので、将来収入に見合った生活を送れるように、今から少しずつでもライフスタイルを変えていく必要性は強く感じました。
そしてお金を悔いのない人生を送るために有効に使い、資産「ゼロ」で天寿をまっとうしたいと思います。
「ゼロ活」に興味が興味がある方、読んでみられると参考になる点もあるかと思います。

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