今回紹介する本は、『科学がつきとめた「運のいい人」(中野信子著 サンマーク出版)』です。
『この本は、「運をよくする」考え方や行動パターン、振る舞いを脳科学的な見地からつきとめて、自分の脳を「運のいい脳」にするためのヒントを紹介している。』と著者は述べています。
本書は、以下の部構成になっています。
- プロローグ-運のいい人ってどんな人
- 運のいい人は世界の中心に自分をすえる
- 運のいい人は「自分は運がいい」と決め込む
- 運のいい人は他人と「共に生きること」をめざす
- 運のいい人は目標や夢を「自分なりのしあわせのものさし」で決める
- 運のいい人は祈る
- エピローグ
- 松下幸之助は採用試験で「君は運がいいか?」と質問して、「はい運がいいです。」と答えた人にのみ採用していた。
- 自分のことを「運がいい」と思っている人は、少しくらい逆境でもあきらめたり、腐ったりせず、真正面から立ち向かい乗り越えてしまう。
- 運は必ずしもその人がもともと持っていたり、生まれつき決まっていたりするものではなく、「その人の考え方と行動パターンによって変わる。」
- 運をよくするための振る舞いがあり、運はコントロールできる。
- この本では、今日からでもできる、運をよくするための行動や考え方を脳科学の知見をもとに解説している。
プロローグ-運のいい人ってどんな人
「プロローグ-運のいい人ってどんな人」では、主に以下のことが述べられています。
- 運、不運というのは、誰の身にも起きていて、その運をどう生かすかに少なくとも人は主体的にかかわっている。
- 脳は、プラスやマイナスの連続が偶然生じたに過ぎないことを、なかなか受け入れることができない。
偏っているように見えてしまう。こうした誤りのことを「錯誤」という。 - 運がいい、悪いは、脳がそう捉えているだけで、現象面だけ分析すると、錯覚にすぎない。
- 運がいい人といわれる人たちをよく観察すると、共通の行動パターン、物事の捉え方、考え方が見えてくる。
- 運がいい人は「単に運に恵まれている」というわけではなく、運をつかみ、同時に不運を防ぐような行動、物事の捉え方、考え方をしている。
(運の悪い人は、これと逆の行動パターンや考え方を持っている。) - 運がいいといわれる人たちは、みな、いろんな意味で自分を大事にしている。
自分の価値観を大切にし、自分をていねいに扱っている。
他者を思いやる気持ちも人一倍持っている。 - 毎日少しずつ、運をよくするための行動や考え方を積み重ねれば、今日よりちょっと良い明日がやってきて、気づくと生き方が変わり、同時に運が味方をしてくれるようになる。
運のいい人は世界の中心に自分をすえる
「運のいい人は世界の中心に自分をすえる」では、主に以下のことが述べられています。
- 自分では如何ともしがたい生まれつきの個性を持っているので、いまの自分を変えるのではなく、いまの自分を生かす。
- まずは、いまの自分を生かすことを考える。
「自分を大切に扱う」ことを考える。これが運のいい人になるための近道。 - 「自分を大切に扱う」、運のいい人はみな、実践している。
自分を粗末にせず、自分を大切にする。 - 運の良し悪しは、周囲の人といかに良好な人間関係を築けるかということに大きく左右される。
自分を大切にしている人は、ほかの人からも大切にされる。 - 自分を大切にしている人を粗末に扱うのは、抵抗がある。
- ほかの人から大切に取り扱われるようにするには、そして、周囲の人と良好な人間関係を築くためには、まず自分で自分を大事にする必要がある。
- 運のいい人は、必ず、自分なりの「しあわせのものさし」を持っている。
「しあわせのものさし」を持つとは、どういう状態が自分は心地よいかを知っておくこと。 - 運を自分のものにするには、この自分なりの「しあわせのものさし」をもっておくことが大事。自分の尺度でしあわせ感を測ること。
- 自分の価値観で、自分なりのしあわせを把握することが重要。
- 自分が心の底から「心地よい」「気持ちよい」と思える行動をする。
- 運のいい人は、自分のものさしで測った自分が心地よい、気持ちよいと思える状態を積極的につくり出す努力をしている。
- 常に快の状態でをつくり出す努力をしている人(脳の報酬を刺激している人)
- というのは、心理学でいう自己一致の状態になる。
- 自己一致の状態は、自分で自分が好きな状態。
私はいまのままの私でいいんだと自分で認めている状態。 - 自己一致の状態はにある人は、人をひきつける力がある。
- 「もっとこうしたい」「もっとああしたい」といったある意味攻めの姿勢が全くないので、一緒にいる人はとても楽。
- 運のいい人というのは、自分なりの「しあわせのものさし」をもっている→そのしあわせ状態を積極的につくり出す努力をしている→自己一致の状態(自分を好きな状態)になる→人に好かれる、という図式がが成り立つ。
- まじめで、人を疑うことを知らなくて、人の話を素直に聞けて責任感の強い人は、運の悪い要素を兼ね備えている。
- まじめな人は、会社や社会の価値観にとらわれて自分の価値観を見失っている。
自分で自分を「殺して」しまっている。そういう人は他人からも「殺され」、ブラック企業などにこき使われてしまう。
- まじめな人は、会社や社会の価値観にとらわれて自分の価値観を見失っている。
- いい加減な人は、自分の価値観で行動する。他人からも殺されない。
運のいい人は、いい加減に生きる。 - 運のいい人は、自分の好みを大事にする。
- 運のいい人は「おもしろそうかどうか」で決める。
- やるべきか、やらざるべきかで悩んだら、「それが自分にとっておもしろそうかどうか?」で判断するのもおすすめ。
- 幸福を感じて知る人のほうが長生きする。
- 人の体のなかには、その人の心の調子によって変わってくる免疫系の物質があるが、主観的に幸福を感じている人はその物質のバランスがよくなり、主観的に幸福を感じていない人はバランスが悪くなり病気になる。
- 健康には、しあわせに感じる状態を少しでも長く維持できた方がいい。
そのためには、日々の選択の基準を「おもしろさ」に合わせるのも有効な方法。 - 運のいい人は自分を大切にしているが、自分を大切にするというのは、自分に心を配ること。健康に配慮した食事を心がけたり、身の回りの整理整頓をしたりすること。
運のいい人は「自分は運がいい」と決め込む
『運のいい人は「自分は運がいい」と決め込む』では、主に以下のことが述べられています。
- 自分は運がいい人間だと決め込んでしまう。これが運をよくするコツのひとつ。
根拠はなくても「自分は運がいい」と決め込んでしまったほうが実際には運がよくなる。- 仕事の契約が取れなかった場合、運がいいと思っている人は、運がいいのに取れなかったのは自分のミスか勉強不足があったと考え、努力の余地が生まれるが、運が悪いと思っている人は、運が悪かったから取れなかったと考えるため、その余地は生まれない。
- 運がいいと思っている人は、努力次第で次回契約が取れる可能性が高まる。
- 運のいい人は、プラスの自己イメージを持つ。
- 何か課題が与えられた時など、プラスの自己イメージを持つ。それが結果によい影響を与える。
- プラスのイメージに特別な根拠はいらない。根拠のない自信すらあればいい。
その方がプロジェクトの成功の確立が高まる。 - 何かに取り組むとき、何かに挑戦するときは、マイナスの自己イメージはなるべく排除する努力をして、できるだけプラスのイメージを持つようにする。
このプラスの自己イメージは「運がいい」という思い込みとセットにすると、良いサイクルが回る。 - 「運がいい」という思い込みとプラスの自己イメージを持っていると、新しい挑戦や課題に成功しやすくなる。
成功すると「やっぱり運がいい!」と思える。自己イメージもあがるので、次の挑戦もしやすくなる。
- プラスのイメージに特別な根拠はいらない。根拠のない自信すらあればいい。
- 何か課題が与えられた時など、プラスの自己イメージを持つ。それが結果によい影響を与える。
- 自分が運がいいと思う練習をするときは、声に出して「運がいい」と言うのがおすすめ。
- 声に出して言うと、長期記憶として「自分は運がいい」ということが脳に定着しやすくなる。
- 声に出すと同時に、「運がいい!」などと書いた紙を部屋の目につく場所に貼っておく、というのも視覚を働かせるので有効。
- 3週間は少なくとも意識を続けるようにする。人間の脳の中に新しい回路ができるようになるには、少なくとも3週間はかかる。
- 人の運の良し悪しは、化学的にみればもともとその人が持っているというよりもその人の行動パターンによって決まると考えるべき。
運のいい人のそばにいると、その行動パターンが似てきて、「運を呼び込む」ことができる。 - 世の中で成功している人たちの多くが朝型人間。
- セロトニンは「運をよくする」ためには必須の物質。
- セロトニンは、不規則な生活を送っていると出にくくなってしまう。
早寝・早起きの規則正しい生活を送ることが大事。 - セロトニンは朝の自然光を網膜が感じると分泌され、セロトニンが分泌された15時間後にメラトニンが分泌を開始する。
- 睡眠時にはメラトニンという物質が出るが、メラトニンはセロトニンから作られるので、セロトニンがしっかり分泌されていないと、メラトニンも減ってしまう。
- メラトニンには、良好な睡眠をつくり出すとともに、体の中の活性酸素を分解し、抗ウイルス作用を強めるなど、体を守り、老化を防止するのにも役立つ重要なホルモン。
- セロトニンとメラトニンを十分に分泌させるためには、もともと体に備わっているサーカディアンリズム(体内時計)にのっとった生活をすること。
すなわち朝は早めに起きて朝日をしっかり浴び、夜は早めに就寝することが大事。 - セロトニンはトリプトファンという必須アミノ酸からできている。
- トリプトファンは赤身の魚や肉類、乳製品などに含まれており、セロトニンの合成にはビタミンB6も必要。
- セロトニンはリラックスした状態の時に分泌される。
- 早寝・早起きをして、適度な運動をする、ゆっくりとお風呂につかってリラックスする、という規則正しい生活がセロトニンの分泌を促す。
- セロトニンは、不規則な生活を送っていると出にくくなってしまう。
- 最近あまりツイていないと思ったら、生活リズムを規則正しいものに変えることろからスタートさせるのが近道。
- 妄想することも運をアップさせるひとつの方法。
- セロトニンと並んで「運を高める」ために必須の神経伝達物質がドーパミン。
- 私たちの行動の裏には必ず動機があるが、この動機にかかわっているのがドーパミン。
- ほめられたりして脳が喜びを感じると、ドーパミンが分泌され、私たちに快感をもたらす。よって、妄想することでドーパミンが分泌される。
- 実験の結果で、愛情をもって「子ども」を育てれば、記憶と学習の能力は高まることがわかった。
これには、オキシトシンというホルモンがかかわっている。
オキシトシンが記憶と学習の能力を向上させることがわかった。 - 運のいい人は、自分のストレスレベルを上げる。
- あえて困難に立ち向かう。これは運を強化する方法のひとつ。
- 人間の脳には、一定のストレスがかかったときにシナプス(神経細胞間の接合部)をつくるという傾向がある。
脳の細胞も一定のストレスがかかった時の方が、活発に活動する。 - 選択を迫られた場合は、あえてリスクのありそうな道を選ぶというのも、良い方法の一つ。
リスクのある道を選んだ方が脳が喜ぶ傾向にある。 - ちょっとリスクのある方が、脳の報酬系が活発に働く。
その方が夢中になれるし、脳が喜んで、結果のよいものになる確率が上がる。
運のいい人は他人と「共に生きること」をめざす
『運のいい人は他人と「共に生きること」をめざす』では、主に以下のことが述べられています。
- 運のいい人は、他者を思いやる。
お互いを思いやったり、みなで協力して生き延びようとする社会をもつこと。
生き延びるには、他者を思いやる社会性が必要。 - 運のいい人は、ひとり勝ちしようとしない。
自分も生き残るけど、まわりも生き残る道を選ぶ。まわりとうまく共存できる道を探る。この方が結果的に生き延びることができる。 - 運のいい人は、品のある行動をとる。
- 品のある行動がよい結果を生む場合が少なくない。
- 粗野な振る舞いよりも、品のある行動の方が心を動かす。
- 運のいい人は、ライバルの成長も祈る
- 仲間の成長を心から祈る、それが自分への成長につながる
- 人間は、もともと共生を好む。
- 脳は、戦って誰かを蹴落とすことより、共生を目指すことの方が高いパフォーマンスを発揮できる。
- 運のいい人は、利他行動をとる。
- 他人の利益になるような行動、利他行動をそれだけとれるか、これによってその人の運の良さは左右される。
- 利他行動をとることで、人の脳にはよいことがたくさん起きる。
- 脳の報酬系が刺激される。
- 他人のために何かして、褒められたり、評価を受けると、人の脳は喜びを感じる。脳は誉め言葉を「報酬」として受け取る。
- 報酬系が刺激されると、ナチュラルキラー細胞が活発になり、体にもよい影響を与える。
- 脳の報酬系が刺激される。
- 人が見ていなくても、人の脳には前頭前野内側部という自分の行動を評価する部位がある。この部位が「よくやった!」「すばらしい!」などと自分の行動を評価すると、他人から褒められてなくても大きな快感を得られる。
- 利他行動をとり、それによって自分が評価を受け、されに相手が喜んでくれた時には、脳は何重もの喜びを一気に感じている。
- 配慮範囲の広い利他的な志向を持つ人は、よい人間関係を持続的に築けるため、自分の周囲に盤石なネットワークを作ることができ、それが運の良さにつながる。
(自分のことばかりではなく、家族や友人、他人や社会全体の将来についてまで、考えられる人は配慮範囲の広い人。)
- 運のいい人は他人の良さを素直に褒める。
- 運のいい人は、他人を褒めるのが上手。
しかも、ただほめるだけでなく、他人の良さを素直に褒める。さらに「すごいな」「すてきだな」などと思ったことを、すぐに本人に伝える。 - 他人を正しく褒められる人は、他人から好かれるようになる。
- 人の脳はだれかに褒められたり、評価されたりするという社会的報酬を好む。
- 他人を素直に褒められる人は、相手に社会的報酬を与えており、当然その相手から好かれるようになる。
どんどん他人を褒め、心の中で「すばらしい」「すごい」などと思ったことは素直に口に出して伝える。心の中で思っているだけではだめで、直接言葉で伝えることが重要。
- 運のいい人は、他人を褒めるのが上手。
- 運のいい人は短所には寛容になって長所を褒める
- 他人を正しく褒めること。人が褒められてうれしいのは、自分自身でもある程度納得できる点を褒められた時。
- 表面的な軽いほめ方はしないこと。
- 欠点には寛容になって褒めること。
- 人間は長所と短所があり、同じ長所を褒められる場合でも、同時に短所をどう評価されるかで、その嬉しさの度合いは変わってくる。
- 運のいい人は不安と上手につきあう
不安を感じたら、次の対処法をたしかめてみる- セロトニンの分泌量が増えるような生活習慣にする。
早寝・早起きの規則正しい生活、適度な運動、リラックスしたお風呂時間を持つのがコツ。 - 不安は「生理現象」と割り切る。
- 不安の捉え方を変えてみる。
不安があるからこそ、人は備え、工夫し、努力できる一面がある。 - 不安を箱にしまってしまう。
とりあえず、今はこの「不安」というモノを箱の中にしまって、今日は寝てしまおうと考え、しっかり眠って翌朝その箱を開けると不安がなくなっている場合も少なくない。
- セロトニンの分泌量が増えるような生活習慣にする。
- 運のいい人は誰かを助けたときこそ「ありがとう」と言う。
- 運のいい人は、他者を蹴落として一人勝ちしようとする人ではなく、他者と共に生きていこうとする人。
- 運を味方につけるには、日々の生活の中で、他者を思いやり、理解し、助け、利他行動をとることが大事。
- 自分以外の誰かを助けるときに心がけたいのが、「ありがとう」という気持ちを抱くこと。
感謝の気持ちを抱くべきなのは、助ける側。 - 自分の行動の良し悪しを判断するのが前頭前野内側部。
この部分が「よい行動だった」と判断すると、脳内の報酬系が刺激されて「ああ、よいことをして気分がいい」と思える。 - 他人のために何かするには、時間や労力等、自己犠牲を払っているように思える場合もあるが、実際には他者を助けることで気分がよくなり、ときには社会的報酬さえも得ている。
- 誰かを助けたり、誰かのためを思って行動したりするとき、もうひとつ覚えておきたいのが「互酬性の原理」。
- もともと人間にはお互いに報酬を与え合う、お互いに報いるという性質が備わっているので、人はだれかから報酬を与えられると「お返しをしてくなる」。
- 人はだれかから何かをしてもらうと「借り」を作ってしまった気持ちになり、その状態のままでいるのが非常に嫌なもの。
- 誰かを助けるというのは、相手をそういう気持ちにさせる。
運のいい人は目標や夢を「自分なりのしあわせのものさし」で決める
『運のいい人は目標や夢を「自分なりのしあわせのものさし」で決める』では、主に以下のことが述べられています。
- 運のいい人は具体的な目標をもつ。
- セレンディピティーとは、「偶然の幸運をキャッチする能力」。
- 実験の失敗が大発見につながることもある。
- セレンディピティーを発揮した人たちは、よく「運がいい」ともいわれる。
- セレンディピティーを発揮した人たちは、自分はこれをやりたい、これを達成したいう思いを強く持っている。
- 目的や目標を持つときにも重要なのが、自分なりの「しあわせのものさし」。
目的や目標も自分なりの「しあわせのものさし」で測って決めるのが大事。 - 運のよさは客観的に定義できるものではない。同じ境遇におかれて運がいいとするか、悪いとするかは究極には自分で決めるしかない。
- 「自分は運が悪い」と感じてしまう人は、その大きな理由の一つが自分なりの「しあわせのものさし」で測った目的や目標を持っていないから。
- 自分の価値観が明確になっていない人は、他人の意見や一般的な価値観に影響を受けやすくなる。
- セレンディピティーとは、「偶然の幸運をキャッチする能力」。
- 運のいい人はゲームをおりない
- 私たちは受験や就職活動、結婚し家庭生活を送る等のゲームに参戦している。働くのをやめたらゲーム終了。
- 運がいい人は、自分が「これぞ」と思っているゲームからは、決して自分からはおりない。
「これぞ」というのは、自分なりの「しあわせのものさし」で測った目的や夢に関するゲームのこと。 - ゲームを途中でおりたら夢が実現しないこともある。
ゲームをおりないことが重要で、運のいい人はみな、ゲームを簡単にあきらめない。 - 運を手に入れられるかどうかは、その人がもともと持っている運の良し悪しではなく、「ゲームをおりるか、おりないか」の差にすぎないとも言える。
- 運のいい人は脳が飽きっぽいことを知っている。
- ゲームをおりないことが大事だが、どんなゲームでも、ゲームをやめさせようとする「飽き」という名の敵が現れる。
- 人間の脳にはもともとひとつの刺激に対してすぐに慣れてしまい、飽きてしまうという性質を持っている。
- 脳を飽きさせないようにするには、脳内の報酬系をうまく活用すること。
脳に常に新しい刺激を与え続けることにある。 - 常に「もっとこんな工夫ができるのではないか」「こんな努力の方法があるのではないか」などと新しいことを考えてみる。
脳が喜びそうな新しい刺激を与える。そしてそれを楽しみながらやる。
これが脳を飽きさせない方法であり、目標や夢に近づく方法。
- 運のいい人はマイナスの出来事も引き受けてみる
- 運のいい人と悪い人の違いは、自分にマイナスの出来事が起きた時の対処の方法にある。
- 運のいい人に共通するのは、自分にマイナスの出来事が起きた時、けっして自暴自棄にならない。やけっぱちになったり、ふてくされたり、何もかも投げ出したりしない。ある意味、マイナスの状況をいったん引き受けて、そして「ではどうするか」と切り替えている。
- マイナスの状況をどう生かすかを考える。それができる人が運のいい人と言える。
- 運のいい人はいつも頭のどこかに夢を意識しておく
- 夢を叶える人、セレンディピティーを発揮できる人というのは、常に頭のどこかで自分の目標や夢について考えている。目標や夢が叶った状態をいつも思い描いている。
- まずは自分の目標や夢をはっきりさせる。
自分なりの「しあわせのものさし」で測った夢や目標を設定すること。
そしてその目標や夢を現実的なものに落とし込むことも大切。 - 手段と目的を間違えないようにすることも大事。
- 「宝くじがあたりますように」「志望大学にはいれますように」といった願いは、目標や夢を叶えるための手段にすぎない。考えるべきはその先。何のために宝くじを当てたいのか、何のためにその大学に入りたいのか、そこをはっきりさせる。
- 目標や夢が明確になったら、それを常に頭のどこかに意識しておく。忘れないために「紙に書いておく」のも有効。その紙を眺めると、人の脳は自然とその目標や夢が実現したときのことをイメージする。
脳が実現後をイメージすると、快を感じてドーパミンが分泌される。そして「やる気」にかかわるドーパミンは、目標や夢の達成のための行動を促す。
運のいい人は祈る
「運のいい人は祈る」では、主に以下のことが述べられています。
- 運のいい人はポジティブな祈りをする。
- 祈ることは心と体を健康にプラスに働く。ひいては運の向上につながる場合がある。
- 自分のことだけでなく、自分以外の誰かの幸福を願うポジティブな祈りが心と体にプラスに働く。
つまり、自分が叶えたいと思う願いの先に、自分以外の人の幸福がないかを考え、そこに焦点を当てて祈る。 - 自分のことだけを考えた祈りよりも、自分以外の誰かの幸福も願った祈りのほうが「よい祈りだ!」と脳が判断する。
- 脳が「よい祈り」と判断すると、ベータエンドルフィンやドーパミン、オキシトシンなどの脳内快感物質が脳内に分泌される。
- ベータエンドルフィンは脳を活性化させる働きがあり、体の免疫力を高めてさまざまな病気を予防する。
さらにベータエンドルフィンはが分泌されると、記憶力が高まり、集中力が増す。 - オキシトシンにも記憶力を高める作用がある。
- 脳が「悪い祈り」と判断した場合は、ステレス物質のコルチーゾールが分泌され、コルチーゾールが脳内に過剰に分泌されると、海馬が萎縮してしまう。
- 「良い祈り」は心と体にプラスに働き、「悪い祈り」はマイナスに働く。
- 自分のためだけに何かをしても脳の中では、それほど大きな変化は起きない。
しかし、自分以外の誰かのための行動をした時は、脳が「良い行動をしているな」と判断し、脳内に快感物質が出る。 - 人は、自分のためだけより、自分以外の誰かのための方が頑張れる。
- 運のいい人は敵の幸せを祈る
- 苦手や嫌いな人のことを考えていると気は、脳にストレス物質のコルチーゾールが分泌される。コルチーゾールは生体に必須のホルモンで分泌量が増えすぎると、血圧や血糖値を上昇させたり、免疫機能を低下させたり、記憶や精神面にも影響を与えたりと体によくない働きをする。
- 苦手な人や嫌いな人の幸せを祈ることができたら、脳内には快感物質が分泌され、心と体に良い影響を与える。
- 少しずつ苦手な人、嫌いな人への見方を変える努力をしてみる。そうすることで脳の中も良い方向へ変わっていく。
- ベータエンドルフィンは脳を活性化させる働きがあり、体の免疫力を高めてさまざまな病気を予防する。
- 生きる意味を見出した人は、脳の報酬系が刺激され、ナチュラルキラー細胞などの免疫細胞が活性化することで病気が治る場合もある。
エピローグ
「エピローグ」では、主に以下のことが述べられています。
- 運を良くするためには、まず脳を「運のいい脳」に変えてしまうというのも良い方法。
- 運はその人がもともと持っているものではなく、生まれつき決まっているものでもなく、その人の考え方と行動パターンによって変わる。
その人の考え方や行動パターンを決める脳そのものを「運のいい脳」にしてしまえばいい。 - 人が新しい経験をし、脳が新しい刺激を受けることで、脳の中はどんどん変化することもわかっている。これを可塑性呼ぶ。
私たちは何歳になっても脳を育てていける。 - 「運のいい脳」にする方法の一つが「祈り」。
- 良い祈りは脳にプラスの影響を与える。
「祈り」を習慣化させる。脳細胞も3ヶ月で入れ替わるので、習慣化した祈りによって脳を変化させていく。 - 朝と晩の1日2回お祈りをする。
- 朝は夜よりも前向きな気持ちになりやすいので、未来に向けた「将来なりたい自分」「成し遂げたい目標」などについて集中して祈る。
(人間が未来をいきいきと思い描く時に海馬の活動が活発になる) - 夜はその日1日を振り返り反省する。
「将来なりたい自分」「成し遂げたい目標」のために、今日は何ができたかを考え、そしてできなかったことを反省し、明日できることを考える。
- 朝は夜よりも前向きな気持ちになりやすいので、未来に向けた「将来なりたい自分」「成し遂げたい目標」などについて集中して祈る。
- 惰性で祈っても脳には良い影響を与えない。
- 毎日しっかり意識して祈ることが大切。
- 毎日、毎朝、毎晩心からの良い祈りを捧げる。これを続けていけば脳は良い変化をとげ、「運のいい脳」になっていく。
- 良い祈りは脳にプラスの影響を与える。
最後に
タイトルが気になって読んでみましたが、結局は運は何もせずに、何となく運が良くなったり、自然と降ってくるものではなく、自分の考え、思考、行動が運を引き寄せるものだと感じました。
著者も最後に「祈る」ことについて述べていますが、運を良くするために「運のいい脳」に変えるために、まずは、毎日祈ってみたいと思います。


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