『1440分の使い方』

本の書評(おすすめの本)

1440分の使い方(ケビン・クルーズ パンローリング)」を紹介したいと思います。



時間管理に関する本です。
この本で述べられている時間管理の特徴の一つが「TO DOリストを使わない」というものでした。

以下のこの本について紹介します。

この本は、以下の21部の構成になっています。

  1. 1440の威力
  2. 適切な優先順位の重要性
  3. TO DOリストをやめる
  4. 先延ばしの癖を克服する
  5. 罪悪感なく5時に退社する方法
  6. 成功者たちのノート術
  7. 3210メール術
  8. グーグル、アップル、ヴァージンの会議術
  9. 大成功へと導く小さな一言
  10. 強力なパレートの法則
  11. ハーバードの3つの質問
  12. テーマのある毎日
  13. 「一度しか触らない」ルール
  14. 朝を変えて、人生を変える
  15. すべてはエネルギー次第
  16. すべてをまとめたE-3C方式
  17. まだまだある!
  18. 7人のビリオネアに学ぶ時間管理の秘訣
  19. 13人のオリンピック選手に学ぶ時間管理の秘訣
  20. 29人のオールAの学生に学ぶ時間管理の秘訣
  21. 239人の起業家に学ぶ時間管理の秘訣

1.1440の威力

「1440の威力」では、主に以下のことが述べられています。

  • 1日は1440分。
  • 失った時間は決して取り戻せない。
  • 時間は最も重要な貴重品。

時間は最も貴重かつ希少な資源

2.適切な優先順位の重要性

「適切な優先順位の重要性」では、主に以下のことが述べられています。

  • 最も重要なタスク(MIT)
    *最も重要なのは何に専念すべきか。そしてそれをどうやってやりとげるか。
     →MITを常に把握しているか。
  • 最大の目標が決まったら、次はその達成につながる活動を洗い出す。そしてさらにその中でも今の時間に最も重要な活動を特定する
  • MITを明確にする。
  • MITを決めたら、スケジュール化して、1日のできるだけ早い時間に入れる。
    ほとんどの人は、完全に目覚めてから2時間が最も生産的で、最も認知能力が高まる。
  • 1日の最高の時間帯は、自分の事業を構築するのに役立つ最優先のタスクにつぎ込む。

最も重要なタスク(MIT)を特定し、毎日何よりも先に取り組む。

3.TODOリストをやめる

「TODOリストをやめる」では、主に以下のことが述べられています。

  • TODOリストの問題点
    ①数分しかかからない項目と1時間以上かかる項目が混在している。
     →すぐ片付く項目と簡単な項目を選ぶことになる。
    ②重要なタスクよりも急ぎのタスクに安易に飛びつきやすくなる。
    ③TODOリストが不必要なストレスを生む。
  • スケジュール表に基づいて動く。
    *スケジュールを厳格に管理する。
    *本当にやり遂げたいことがあるならきちんと予定を立てる。
  • タスクは、TODOリストではなく、スケジュールに入れる。
  • 予定は目標の達成確率を上げると同時に、認知活動を削減する。
  • スケジュール表を使って管理する上での重要な考え方
    ①重要なことはすべてやる時間を決め、スケジュール表に入れておく。
    ②重要な項目は1日の早い時間帯に割り当てる。
     →想定外の事態によって、スケジュールが変わってしまう可能性がある。
    ③目標は取り下げない。(予定が変わるのは構わない)
    ④「タイムブロッキング」した予定は、診察の予約だと思って対処する。
     →ひとまず他の時間帯に入れられないかを頼んでみる。
  • 何も予定のない時間帯(バッファタイム)を設ける。
    *スケジュールに入りきらなかった予定(会議)、断った予定(会議)を入れる。
  • スケジュール表で理想の1週間を設計する。
    *必要な時間はあらかじめタイムブロックして確保しておく。

TODOリストではなく、スケジュール表を見て動く

4.先延ばしの癖を克服する

「先延ばしの癖を克服する」では、主に以下のことが述べられています。

  • 先延ばしの原因
    ①モチベーションが十分でない。
    ②未来の理想より、現在の願望の方が強力であることを十分に認識しないまま、
     目標設定やタスクの洗い出しを行なっている。
  • 先延ばし癖克服法
    ①タイムトラベル
     *未来の自分と戦い、阻止する。
    ②いい思い・嫌な思い
     *そのタスクをやる意味について、次のような想像を交えながら考えてみる。
      →・これをやったら、どんな思いをするだろうか。
       ・これをやらなかったら、どんな嫌な思いをするだろうか。
    ③説明責任を果たす相手を作る。
     *一緒にタスクをするパートナーを作る。
      (先延ばしをして約束を破ったら、嫌な気分になる。)
    ④アメとムチ
     *目標達成したら自分にご褒美をする。
     *人間の心理は利益を望むよりも損失を恐れるようにできている。
     *目標達成時のアメを与える代わりに、目標未達成時の罰を科してもいい。
    ⑤なり切る
     *なりたい人物になり切る。
     *たとえ先延ばししがちな課題であろうと、やらなければ気持ちが悪いし、
      違和感を覚える。
    ⑥妥協
     *妥協案を立てる。
      (始めるのは意外と簡単でも、
       やり遂げることを先延ばしにしてしまう場合がある。)
     *とりあえずやってみる。

先延ばし癖を克服したければ、未来の自分に打ち克つ方法を見つけること。
・未来の自分は、正しい行動を取ると信用できる相手ではない。

5.罪悪感なく5時に退社する方法

「罪悪感なく5時に退社する方法」では、主に以下のことが述べられています。

  • 全てやろうとしたら切りがない。
  • 適当なところで切り上げる習慣を身につけなければならない。

やるべきこと、やれることは常に山ほどある。この事実を受け入れる。

6.成功者たちのノート術

「成功者たちのノート術」では、主に以下のことが述べられています。

  • 常にノートを持ち歩き、浮かんだアイディアを書き留めている.
  • 著者のノート活用術について、11項目書かれている。

常にノートを持ち歩く

7.3210メール術

「成功者たちのノート術」では、主に以下のことが述べられています。

  • メールに振り回されない7つのステップ
    ①メールニュースを解除する。
     *不要なメールは配信停止をする。
    ②メールの通知をオフにする。
     *通知は集中力と仕事のステップを低下させる。
    ③3210方式を取り入れる。
     *メールの処理時間を1日3回(朝・昼・晩)だけにし、タイマーを21分に設定し、
      その時間内に受信箱のメールをゼロにする。
    ④瞬時に4つのDを適用する。
     *メールを開くたびに、今やる(Do)、人に任せる(Delegate)、
      あとでやる(Defer)、削減する(Delete)のいずれかの行動を取る。
     *あとでやるは、つまりメールをスケジュール表に移動させること。
     *削除は、アーカイブしておく。
     *4つのD以外にもフォルダへの保存(File)も検討する。
      プロジェクト別、クライアント別のフォルダに移す。
    ⑤転送やCC、BCCはよく考えてから
     *送信するメールを減らせば受信するメールも減る。
    ⑥件名を活用して、必要なアクションを示す。
     *タイトルの前に「参考」、「○日までに対応(要対応)を」、
      「返信不要」、「本文なし」と入れる。
      →受信側のメール処理時間を減らせる。
    ⑦メールは常に短く、ごくごく短く。
  • 受信箱ゼロ化のお勧め方法
    ①48時間以内に受信したメールに対処する。
    ②「古いメール」というフォルダを作成する。
    ③「受信箱」に残っているメールを「古いメール」フォルダに移す。
    ④空の受信箱で一から再開する。

自分の生活に他人の優先事項を割り込ませる。うってつけの方法、それがメールだ。
受信箱はきちんと管理すること。

8.グーグル、アップル、ヴァージンの会議術

「グーグル、アップル、ヴァージンの会議術」では、主に以下のことが述べられています。

  • 効果的な会議は、効果的なアジェンダに始まり、効果的なアジェンダであるためには、事前にそれを回覧する必要がある。
  • 効果的なアジェンダの作り方
    *会議の前に参加者にアジェンダを見せ、意見を求める。
     こうしておけば、会議中に新たな議題が持ち上がったり
     第一線目標から脱線はない。
    *会議の目的を明記する。
    *進行役を明記する。
    *召集をかけたメンバー全員を明記する。
    *参加者を意思決定に集中させるため、議題は可能な限り疑問文で記載する。
    *参加者が進行や会議のペースをチェックできるように、
     各議題にかかる時間の目安を書いておく。
    *タイムタイマーを使い、残りの時間を計る。
    *立って会議を行う。
    *会議は短時間で行う。
     議題が1つなら5〜10分以上かけない。
    *会議の時間を最大限に活用するため、スマートフォンには触らない。
    *毎日の小会議(15分以内)で、単発の長い会議をやる必要がなくなる。
    *日次の小会議の議題
     →・最新情報:ここ24時間のハイライト。
      ・数字:売上、生産数等。
      ・行き詰まっていること:解決すべき問題等。
  • 会議で解決できない場合は、会議後個別に対応する。

会議は、予定するのも、出席するのも、他のコミュニケーション手段ではうまくいかない場合の最後の手段にする。

9.大成功へと導く小さな一言

「大成功へと導く小さな一言」では、主に以下のことが述べられています。

  • 時間をくれという依頼を日常的に断っている人の方が、自己申告による幸福感と気力が高い。
  • すべての「イエス」は他への「ノー」。
    *返事はよく考えるべき。
  • 何がなんでも「イエス」ではないものには、「ノー」と言う。
    *「イエス」のひとつひとつが時が来れば他のものへの「ノー」に変わる。
  • 「イエス」によって、常に何らかの機会が犠牲になっているのだと心得ておけば、依頼を安請け合いしたりせずに、予定を入れてもいいか慎重に考えるようになる。
  • 「ノー」と言うのに、罪悪感を覚えなくてもいい。
    *依頼を断ってどう思われるかは、気にすべきではない。
  • 著者の「ノー」と伝える7つの簡単な方法を述べている。

当面の目標達成に役立たない誘いはすべて断る。

10.強力なパレート法則

「強力なパレート法則」では、主に以下のことが述べられています。

  • 成果の80%は全体の行動のたった20%から生まれる。
  • 80対20の思考
    *手取り早い方法はないか探す。
    *最も重要なことには特別に力を入れ、他は「そこそこ」で妥協するか、
     一切やらない。
    *2、3分野に絞って卓越したスキルを身につける。
     すべて熟達しようとしない。
    *自分にとって特に重要な20%の目標や活動が分かれば、
     働く時間もストレスも減り、もっと幸せになれることを理解する。

成果の80%は20%の活動から生じる。

11.ハーバードの3つの質問

「ハーバードの3つの質問」では、主に以下のことが述べられています。

  • ハーバードの3つの質問について
    ①断念する。
     *あきらめているものはないか?
     *完全にやめられるものはないか?
    ②委託する。
     *部下に任せられるものはないか?
     *外部委託できるものはないか?
    ③再設計する。
     *自分でやり続けるべきものはないか?
     *それより能率の良い別のやり方でできないか?
  • 得意なこと、、自分しかできないことに専念し、それ以外のことは人に依頼する。
  • 外部委託の例外
    ①自分にとって楽しみであり、心身を癒し、回復させる過程で必要なもの。
    ②自分のこだわりとしてやり続けたいもの。
    ③自分でやるよりも外部委託する方が、1時間以上余分に時間を食うもの。

自分の強みと情熱を活かせることに、集中的に時間を注ぐ。

12.テーマのある毎日

「テーマのある毎日」では、主に以下のことが述べられています。

  • 1日のテーマを決める(曜日ごとにテーマを決める)
    *月曜日:会社で経営に専念する。
    *火曜日:製品に関すること。
    *水曜日:マーケティング      等
  • 曜日ごとに設定する。
    *集中日:1番得意なことをやる日。
    *予備日:メール、電話の対応、社内会議、書類の仕事等。
    *休 日:仕事を一切しない日、活性化の時間等。

同じテーマの仕事をひとまとめにし、毎週同じ曜日に割り当てる。

13.「一度しか触らない」ルール

『「一度しか触らない」ルール』では、主に以下のことが述べられています。

  • 5分以内で終わる作業はすぐやる。
    *あとでやり直すよりもその場でやった方が得策。
  • メールにも「一度しか触らない」
    *一度開いたら、すぐに処理をする。
  • 一度しか触らないでスケジュールに入れる。
    *すぐに対処できないメールは、後日対処するために、
     スケジュール化しておく。
     →スケジュール表にやる時間を設ける。

5分以内で終わるタスクはすぐにやる。

14.朝を変えて、人生を変える

「朝を変えて、人生を変える」では、主に以下のことが述べられています。

  • 時間は増やせないが、エネルギーは増やせる。
  • 1日は24時間。時間内により少ないストレスで、より多くのことをこなすには、エネルギーを最大化するのが1番。
  • 時間ではなく、エネルギーを増やす。
  • 生産性が高い人ほど休憩をとる。
  • 人間は90分間隔で集中力とエネルギーがともに最大の状態から、疲労状態へと移行する。
    *90分間隔で水を飲む、歩く、健康的な軽食を食べるといった
     短い休憩をとること。
     →1波を超えたら、1回休む。
  • エネルギーは健康から。
    *十分な睡眠をとる。
    *アルコールを極力控える。
    *カフェインを最小限に抑える。(特に遅い時間帯)
    *非加工食品を多めにとり、加工食品を減らす。
    *健康的な体重を維持する。
    *水をたくさん飲む。
    *毎日運動をする。(20分の早歩きが有効)

生産性とは、時間の問題ではなく、エネルギーと集中の問題。

16.すべてをまとめたE-3C方式

「すべてをまとめたE-3C方式」では、主に以下のことが述べられています。

E:エネルギー(Energy)、C:記録(Capture)、Cスケジュール表(Calender)、C:集中(Concentrate)

  • エネルギー(E)
    *第1のステップはエネルギー
    *時間は増やせないが、生産性を上げることはできる。
    *同じ時間で10倍のことを成し遂げる最大の秘訣は、
     エネルギーと集中力を高めること。
     →・大成功した人は、睡眠を十分にとる。
      ・大成功した人は、栄養価の高い食品を食べ、運動を欠かさない。
      ・大成功した人は、朝の習慣を継続にしている。
       →・1日のエネルギーの明晰や集中力の元となっている。
        ・1日のエネルギーの最高のパフォーマンスを維持するために、
         終日にわたって「1波越えたら1回休む」を実践している。
  • 記録(C)
    *記憶に頼らず、ありとあらゆることをノートに記録する。
     (やるべきこと、かけるべき電話等)
     →スケジュール表に入れる。
  • スケジュール表(C)
    *TODOリストは使わない。
     →スケジュール表に入れる。
    *スケジュール表に優先事項や最も重要な課題(MIT)の時間をタイムブロックする。
    *日々のテーマのスケジュール化
     →月曜日は○○の日等。
    *自分の優先順位にそぐわないものや人にはすべて「ノー」と言う。
    *成果の80%に寄与する20%の物事に時間を使い、他は切り捨てる。
  • 集中(C)
    *ひとつのタスクだけに集中する(複数のタスクを同時進行しない)
    *エネルギーが最も高まる時間帯(午前中)にMITなどの優先事項に集中する。
    *1波越えたら1回休む(30分〜60分に5分の休憩)
     

1日は1440分しかない!!
今を逃すな、意図を持って生きろ!!

17.まだまだある!

「まだまだある!」では、主に以下のことが述べられています。

時間と生産性にまつわる20のテクニック

  1. 料理は必ず何食かまとめて作る。
  2. カメラ付携帯電話を使って脳の負担を減らす。
  3. 携帯電話の音を消し、通知をすべて切る。
  4. 朝食には健康的なプロテインシェイクを飲む。
    *朝食はいかにその後の生産性を上げるかが重要。
    *プロテインシェイクを飲めば、午前中いっぱいエネルギーと注意力が維持される。
  5. テレビは生で見ない。
    *CMを飛ばせる。
  6. テレビを一切見ない。
    *テレビを見ずにその時間を有効に使え。
  7. 運転時間を有効に活用する。
  8. 電話をかける場合は、必ず事前に約束をとる。
    *確実に電話できるため。
  9. 忙しい時間帯に世間と交わるのは極力控える。
    *混雑する時間を避ける。
  10. ディスプレイは2台使う。
  11. やめることのリストを作る。
  12. 終了時間をみんなに思い出させる。
    *終了時間を伝えて守る。
  13. 生産的な人たちと付き合う。
  14. 「ひとりにさせてほしい」と周りに伝える。
    *人から仕事のさまたげにならないように伝えておく。
  15. バースデイカードはまとめて買う。
  16. 請求書の支払いは自動に
    *自動支払い、クレジットカード払いに。
  17. 知らない番号からの電話には出ない。
  18. 仕事関連のコーチ、メンター、マスターマインドグループを見つける。
  19. コンテンツは複数のチャネルで配信する。
    *その道の先輩たちと関係を持つことは時間の節約になる。
  20. 完璧を目指すより、まず終わらせることを肝に銘じる。
    *完璧を目指すより、まずはリリースを目指す。

18.7人のビリオネアに学ぶ時間管理の秘訣

「7人のビリオネアに学ぶ時間管理の秘訣」では、主に以下のことが述べられています。

  • 朝に会議を入れない。週1回は会議のない日を作る。
  • 朝は実作業のために確保し、会議はなるべく午後に回す。
  • 1度にやるのは1つだけ、マルチタスクはしない。

19.13人のオリンピック選手に学ぶ時間管理の秘訣

「13人のオリンピック選手に学ぶ時間管理の秘訣」では、主に以下のことが述べられています。

  • 参加できないこと、断らなくてはならないことが多く、「ノー」と言わなくてはならないことに慣れた。
  • 休息は時間管理の中で大切な時間。
  • 自分の時間、休息の時間、集中し直す時間をスケジュールすることも大切。

20.29人のオールAの学生に学ぶ時間管理の秘訣

「29人のオールAの学生に学ぶ時間管理の秘訣」では、主に以下のことが述べられています。

  • ソーシャルメディアをさける。
  • スケジュール表を使う。
  • 優先順位を明確にする     等

21.239人の起業家に学ぶ時間管理の秘訣

「239人の起業家に学ぶ時間管理の秘訣」では、主に以下のことが述べられています。

  • 朝の習慣の重要性の指摘が最も多い   等

最後に

今までの時間管理術の本の中で1番心に響いた内容でした.
あとは、実行あるのみ!迷っている時間はないと感じました。

関心のある方は一読の価値があるかと思います。

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